SUNちゃんのママ&川口『往復書簡』

page 5 さよなら、SUN助


2007年3月4日 SUNちゃんのママ to 川口

女々しい事は言うまいと思っていましたが、誰かにSUN助の事を話したい、そんな心境です。読み流してください。

亡骸さえなくなった今、すごくさびしいです。あの子は私が精神的に一番辛い時に、そばにいて、和ませてくれました。

元気でそばにいるのが当たり前になっていました。何の心配もしていませんでした。



里子にもらおうと決心したとき、愚かにも私はあの子を幸せにしてあげるんだって思っていましたが、幸せにしてもらったのは私の方でした。

おとといの夕方まであの子はあっちにもこっちにも元気な姿でいたのに。

台所に立つと、チョコンと座って私を見上げて餌をくれとせがむ姿、玄関先で屋上に上がらせろとせがむ姿、寒い冬は私のお布団の中に入って腕枕で眠る姿。

家中あの子の姿があったのに。今はどこを探してもあの子の姿はありません。



家に帰ってまず私が話しかけるのはSUN助でした。淋しい時はいつもSUN助の姿が私を癒してくれました。あゆでも、クレオパトラでもなくてSUN助だったのに。



家でSUN助の亡骸が入った箱テープで封をして、高天ヶ原に連れて行きました。でも、なかなか焼き場に連れて行けませんでした。箱を開けて何度も頬ずりをして、やっと係の人に渡しました。

辛かったです。人目もはばからずオイオイ声を上げて泣いてしまいました。いっそ、遠い高天ヶ原じゃなくて、近くで土のある所に埋葬したほうが良かったのかもしれないとも思いました。



一人でタクシーであの子を連れて行きましたが、姑がSUN助に供えてやってくれと小さな花束を持ってきてくれ、後から、一緒に高天ヶ原に行ってやれば良かったと言ってくれて、その言葉に救われました。



神様はどうしてこんなに突然、余りにもあっけなくSUN助を私から取り上げてしまたっのか。



餌を食べだしてすぐ、急に戻して激しく苦しみだして・・・これは尋常じゃない、何か喉に詰まらせたのか、一刻を争うと思い医者に電話をして対処法を聞こうと思いました。

でも電話がつながった時にはもう、動かなくなっていました。

とにかくつれて来いと言われ連れて行ったときにはすでに心臓は止まっていました。口の中を調べてもらっても何もありませんでした。

なぜあんなことになったのか、いたらなかった点がきっとあったのだろうと思います。



今から思えば目の見えないSUN助にはあゆがストレスになっていたのかとも考えました。くつろいでいるSUN助にあゆが突然飛び掛るのは日常茶飯事でした。

それとも少し肥満気味だったのが良くなかったのか。あれこれ考えてもせん無いことですが、もっと側にいて欲しかったし、まだまだずっと側にいるものだと思い込んでいました。

当たり前にいた子が突然いなくなるのは本当に寂しいことですね。



私は夢などめったに見ないのですが、今朝方SUN助が生き返った夢を見ました。

閉じていた瞼が開いて瞬きをしました。その時のSUN助の顔は幼いころの顔でした。

生き返ったよ〜って私が喜んでいると、さっと私の手の中から逃げて、いつの間にか小さなハエになっていて、そのままどこかに飛んでいってしまいました。

オイオイ、ハエに生まれ変わったの〜ってちょっと笑ってしまいました。



およそ7年、短い間でしたが、私にSUN助をくださった、みょー子さんと川口さんに感謝します。



あの子のいない家は妙に殺風景になってしまいました。

お忙しい方にこんな長い取りとめもないメールを書いてしまってすみません。返事はいりません。お体に気をつけてお元気で。私も何とか前に進みます。


2007年3月5日 川口 to SUNちゃんのママ

こんなにも愛されて幸せな一生を送らせて戴き、改めて感謝しています。

ミヨコにも電話で伝えました。そして、これ以上の幸せモノはいないと、ミヨコもキッパリ言っていました。心から有り難う・・・と言っていました。



SUNちゃんは本当に本当に可愛かったですね。そしてたくさんの人たちに応援されると同時に、たくさんの勇気も与えてくれた猫でした。



SUNママの今のお気持ちは、綺麗事ではなくて良く解かるつもりです。

何年経っても、私も可愛い大事な子を失ったときの事は、まだ直視出来ていません。それはとても怖くて、悲しいというより苦しくて、そこから逃げている事でやっと生きていると言っても少しも大袈裟ではありませんから。

別れはいつか必ずやって来るものだと覚悟しているつもりでも、その時が永久に来なければ良いと願うのも確かですね。



いつも思う事・・・この悲しみや苦しみまでを引き受けてこそ、愛したという事なのだろうと。親になろうとすると、こんなに大変なのですね。

今は言葉があまり見つけられません。SUNちゃんは、私達にとっても特別な存在でした。

幸せにして戴いて、有り難うございました。



これからはもう、SUNちゃんを失う心配はありませんね。ずっとSUNママと一緒です。

何時の日かお会い出来たら、酒を酌み交わしましょう。SUNちゃんの為に。


   




 
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