《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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モア

アタシは貞淑よ

May. 29, 2005
2005年5月29日 日曜日
体調悪し。今朝は仕事が出来ないどころか、なかなか起き上がれなかった。日曜だもの良いよね・・・と思う反面、日曜だから働かなくても良い程の階級ではないぞ・・・とも思う。どちらも真実、その日の気分の問題だろう。言ってみれば「年中無休」、そして考えようによっては「毎日が日曜日」なのだ、自由業なんて。

しかしあまりにも背中も首も痛いので、ぼちぼち低気圧が来るかな?と思っている。さて・・・。

昼近く、妹に電話した。
「この次、お姉ちゃんと電話したら話そうと思ってた事があるんだ・・・」(やけに猫撫で声である)
「なに?」
「私さ〜・・・ゴールド(免許)だよ!」
「ふ〜ん(ムカムカするなあ)・・・お姉ちゃんだって、次はゴールドに決めたもんね」
「決めたら貰えるの?神奈川県では」(わざと言っているな、コイツ)
「いつだってお姉ちゃんは、ゴールド以上の実力なの!」
「だからさあ・・・お姉ちゃんに話そうと思っていたんだ〜」(やかましい!)

妹はペーパードライバーではない。毎日通勤に車を使っている。何たって群馬だからな。成人の数だけ車が必要な土地柄だと言われている群馬だ。成人の免許取得率が日本一なのは、スバルのお膝元だからではない。それだけ車がないと不便だからだろう。私鉄もあるにはあるが、大した事は無い。

妹はずっと地元に居るので、運転免許取得が早かった。私は都内で暮らしていた18年間は、免許を取ろう等と考えもしなかった。しかし運転の度胸は、私の方がずっとあるだろう。姉ちゃんは度胸、妹は愛嬌。ルスとリマのようなものだ。違うのは、姉より妹の方が美しいという点だろうか。ふん。

夜、鶴見のエサやりから戻って来たらもう何も出来ない程に背中と首が痛く、晩ご飯を作るのさえ嫌だった。だけどお腹は空いたし(体調悪くとも食欲はある)、浪費は慎もうと思っているくせに外食する事にした。

八百忠の向かいの小さな居酒屋に歩いて行った。ここは狭い店だが、地酒の種類がとても多い。今夜は美味しい泡盛が飲みたかった。泡盛を酒屋で買って来て家で飲んでも良かったのだが、そんなに泡盛の種類を置いている酒屋は近くに無いし、プロの手間の掛かった料理も食べたかった。

この店の亭主の料理の腕は、一瞬ここが日吉である事を忘れる程素晴らしい。ちょっとした突き出しの煮物やサラダにセンスが光、且つ手抜きが無い。前に一度行って、すっかりファンになった。だけど「今日は酒を飲むぞ」という時でないと、なかなか足が向かない。一皿の量がほんの少しずつなので、10皿もオーダーしないと満腹にならないのだ。基本的には「酒処」だから仕方ないか。

長年、酒を飲む習慣からは離れていたけれど、最近少しずつ復活してきている。昨日も飲んだというのに、2日連続で飲むなんて事は、一体何年ぶりだろう。しかも明らかに、酒に強かった昔に戻りつつある。ビールはたくさん飲めないが、泡盛や焼酎だったらダブルのロックで4杯は平気。それでも若い頃と比べれば弱くなったか。

この店の料理はいずれも酒の肴で、量もほんの少しずつだ。但し、とても手が掛けられている。さつま揚げなど、魚を叩いてつなぎを入れずに揚げたもので、口に入れるとほろほろと崩れる。市販のねっちりとした練り製品とはかなり違うシロモノが出て来るので驚く。今後、酒飲みで少食の来客だったら、晩ご飯はここでも良いかも知れない。

私達は次々と料理を注文していく。和風スペアリブ、うずらのつくね、牛蒡のスティック揚げとラムグリルのバジルソース、地鶏の竜田揚げの黒酢ソース掛け、いずれも生野菜のサラダが添えられている。そして泡盛の古酒をロックで。料理がほんの一口ずつなのが切ないけれど、いずれもとても美味しい。

特にスペアリブは焼いてから柔らかく煮込み、最後にまた炙るという手間を掛けているだけあって絶品だった。家庭ではなかなかここまでは手間を掛けられない。せいぜい柔らかく煮込むだけだ。



駅からは遠い僻地、しかも日曜だと言うのに、2組も先客がいた。11人で満席、しかし満席になったらギュウギュウ詰めという感じの狭い店だ。

1組の若いカップルの女性の方が、大声でいっときも休まずに喋り続けている。もしかしたら耳が悪い人なのかと思う程、大声で話している。はっきり言えばうるさい。出来るだけ聞かないように努力しても、狭い店の隣のテーブルだけに話の内容の隅々まで丸聞こえだ。すこしゲンナリして来た。

隣のカップルは酒には殆ど口をつけず、料理も漬け物盛り合わせのみ。それも殆ど箸をつけていない。どうやらダイエットしているらしく、話題もダイエット法が延々と続けられていた。ダイエットが必要な歳ではないだろうし、ダイエットしてもそのご面相では・・・つまり顔立ちの問題ではなくて、険しい表情が嫌な感じなのだ。笑顔に愛想があれば、顔の作りはどうでも良いのだ。

女性は20代半ば位に見える。やがて話題は「金(かね)」へと移り、最後は自分の仕事(「風俗」だと言っていたが、「風俗」とは何をする仕事なのか具体的には知らない)とホストとの違いを力説していた。なるほどね、門外漢の私でも、聞いていると「それは違うだろう」と突っ込みを入れたくなったが、もちろん入れない。だって相手の顔が恐いんだもん。

その内容はちょっと、聞くにも書くにも堪えないものだった。つまり彼女の仕事には、日本では非合法な事も含まれる訳で・・・。そういう話を平気で大声で店中に聞かせていられるような配慮の無い性格だから、険しい嫌な感じの表情になっちゃうんだろうね。態度も高飛車だし、話の内容はこすっからくてみみっちいし。

職業に貴賎は無いと言うが、少なくともこの女性の考え方を聞かされていたら、生き方に貴賎は実際にはあるのだと感じざるを得なかった。

カップルの男性の方は、どうやら「ホスト」らしい。耳にはぶら下がるタイプのピアスをつけ、その耳で専ら聞き役に徹し、時折低い小声で相槌を打っている。

女性の主張が余りにも一方的でご都合主義なので、「そうでもないよ」とか「それは違うよ」と、極めて穏やかな感じの笑顔で答えている。大したものだ。決してハンサムでもないし、背も小さい。しかし女の相手がこんなにも巧いのか。ホスト、偉い。多分、お客への「売り物」が根本的に違うのだろう、風俗とホストとでは。

しかし何故、こんな品の良い料理を出す店に、こんな客が来るのだろう。「こんな客」というのは、風俗の仕事をしているという事ではないので、勘違いしないで戴きたい。狭い静かな店で、他の3組の客がうんざりして黙り込んでしまう程の大声で下品な話題を休み無く続ける客・・・という意味だ。

料理も酒も美味しかったのに、何となく「とほほ」な気分で店を出た。ああいう若い女性が、ブランドのバッグを買いに外国に行くのだと思うと、なるほど日本人なんかバカにされても仕方ないね。国内問題として、ああいう子を世間が容認している訳だし、それを外国で十把一絡げに評価されても文句は言えないのだと思う。私だって黙って聞いていたのだから同罪だろうけど。でも説教したら喧嘩になるだけだろう。

春を鬻ぐ女がいるのは、金を払う男がいるから・・・だよね。
みーちゃん

男は嫌いだし・・・

May. 29, 2005


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