テト
ボクは幼稚
Jun. 3, 2005 |
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2005年6月3日 金曜日
午前9時ちょっと過ぎに電話が鳴った。誰だろうと思って出ると、二俣川にある神奈川県警の運転免許本部だと仰る。警察からの電話・・・何も悪い事はしていないのに、つい反射的にギョッとする。もしかしたら先日の免許更新は取り消します・・・なんて言われたらどうしよう?と、よく考えればあり得ない事を一瞬思った。
だけど直ぐに思い出した。先日、警察に質問のメールを送ったじゃないか。その回答の為に電話してくれたという訳だ。朴訥で、いかにも警察官らしい話し方をする男性だった。
何故、運転免許証には性別が記載されていないのか・・・という質問に、それは『道路交通法』の「免許証の記載事項」に定められていて、それに従っているだけらしい。同法に因れば、免許証の様式、免許証に表示すべきものその他免許証について必要な事項は、内閣府令で定められるらしい。
つまり警察では、何故性別を記載しないのかまでは関知していなかった。関知している警察官もいるかも知れないが、そこまで掘り下げる警察官は少ないかも知れない。もっと他に色々と忙しい優先課題の業務があるだろうし、そもそも警察の役割に関しては『警察法』の中で「警察は、個人の生命、身体及び財産の保護に任じ、犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維持に当ることをもつてその責務とする。」とされている。
だから法律が「どうしてそういう決まりなのか」という事までを細かく分析したり検討したりするのは、警察の役目ではないと思わなければいけないのだろう。勿論、基本的な法律に関しては警察官は知っていると思うけれど、それが「何故?」と突っ込まれたら、法律家だって上手く答えられないケースはあると思う。
誰でも「殺してはいけない」「盗んではいけない」と教えられて知っているけれど、それについて「何故?」と問うような事は、本当はあってはいけないのではないだろうか。それは多分、誰もが有する個人の権利を互いに侵してはいけないという決まり事なのだろうと考える。自分に関しても守られている「生きる権利」や「財産を所有する権利」・・・それを侵されないよう定めた戒めに対し、「何故?」と問うのは言い掛かりと言っても良い。
電話を下さった警察官は、郵便局での現在の保険手続きに関する事情や法律をご存知なかったので、説明させて戴いた。そして戸籍上の性別を明記する事を好まない人たちが存在する事も話した。とても話のし易い感じの良い警察官だった。お手間をとらせた事を申し訳なく思う。でも、たかが免許証なのだけれど、こんな疑問がある事を、是非知っておいて欲しいと思った。
ここで思い出した。村上春樹の『海辺のカフカ』では、性同一性障害の「大島さん」が自分の戸籍上の性別を証明してみせるのに、運転免許証を見せたのだ。小説とは虚構なのだから、それでも良いのかも知れないし、くだらないリアリティなどにこだわっていたら「ジョニー・ウォーカー」や「カーネル・サンダース」、そして猫の「ミミさん」や「カワムラさん」の存在、「ナカタ」や「ホシノちゃん」の遭遇した出来事、別の作品だけど「羊男」だの「井戸」も全て受け入れられなくなってしまうだろう。こだわるなよ、私。たかが免許証じゃないか!
それにちょっと前までは、もしかしたら運転免許証にも性別が記載されていたのかも知れないね。ご記憶にある方がいらしたら、是非教えて下さい。
それからこの作品には、猫の「ゴマちゃん」というのも登場するのだ。ゴマちゃんはうちのゴマちゃんの方が先だけど、うちの「カワムラさん」は、この作品を読んだ直後の2002年の秋に出会った猫だったので、面白半分にパクッて付けた名前である。「ミミさん」に「アタマがおかしい」と言われていた猫の「カワムラさん」は、私にとっては実に愛すべきキャラクターだった。「ジョニー・ウォーカー」は許せない。
村上春樹の作品で、この『海辺のカフカ』が一番好きなのは、個性的な猫がたくさん登場して、印象に残る言葉を発しているせいかも知れない。
湿度のせいか、気圧のせいか、浮腫みと関節痛が酷い。寝て居たい。だけど仕事もしなければいけないし、ご相談への対応にも責任があると思って頑張る。夜中にはサッカーのバーレーン戦も観なければいけないので、途切れ途切れになりながらも一日中ダラダラと働く。集中も途切れるので、当然思うようにはかどらない。規則正しく仕事をするという計画はどうなったんだ。
こんな日は、いっそ丸一日休もうかとも思うのだけれど、気が小さくてそれが出来ない。フリーランスで長年働いている方に、ペースコントロールのコツを聞いてみたい。しかし多分、カワグチさんの場合は他に抱える案件を減らすしかないんじゃないですか?と言われるのがオチだろうな。解かっているんだ。自分でバランスをとって、自己管理する以外にないという事は。それに人から「こうしろ」と言われて出来る性分ではない事も。
嬉しい事に、みみクンの仲間のSOSで里親募集を開始したばかりの「カンちゃん」に里親さんが決定した。既に長年深い親交のある、そして信頼関係に揺るぎの無い相手なので、有り難くお言葉に甘えさせて戴く事にした。お届けはまだ少し先になると思うけれど、白血病キャリアで全盲のカンちゃんがいち早く幸せを掴める事は、希望の光となってくれそうだ。KIKIさん、本当に良かったね。
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