CAT'S EYES & CAT'S HANDS

インフォメーションコーナー

沖縄県関での移入動物駆除事業についての見解


2002年1月17日



2002年1月15日、沖縄県北部やんばる地区に於ける『移入動物対策としての駆除殺処分』が導入されました。これは絶滅の危機にある生物(註:ヤンバルクイナ)を守る事、及び捕食関係の調査を目的とした捕獲・殺処分と考えられます。

沖縄を本拠地とする動物愛護団体《動物たちを守る会 ケルビム》より、この措置の中止と代替案検討を求める要望提出の協力依頼が発信されています。

尚、絶滅危惧種に関しては何を対象とされているか不明でしたので、沖縄県庁HPより辿って行くと、同県環境情報ページにて絶滅危惧種に関する報告『レッドデータ おきなわ 動物編』を閲覧出来ます。

ケルビムからは環境省に対して代替案の検討を要望していますので、回答が公開されればサイト上で公開されると思います。

先ずはこの事実を知った上で、自分なりの言葉で、誠実に訴えていく事から始めようと思い、私自身の考えは関係省庁5箇所と首相官邸宛にメールで意見を送りました。以下に、その全文を公開致します。

このたび、個人のウェブサイトのネットワークにより、沖縄のやんばる地区におけるマングースとノネコの捕獲政策を知りました。

絶滅危惧種の保護の為に、人の手で持ち込まれたマングースや猫を捕獲し殺処分するというのは、命に優劣をつける行為ではないのでしょうか?

また動物愛護管理法では、猫は愛護動物と認めています。元は捨て猫であったこの猫たちを、行政が保護の目的以外で捕獲し、引き取り手がなければ殺処分するという行いは、とても恐ろく感じます。

全ての命を大切にしよう、弱いものを守ろうと子供達に教え伝えて行く事が、今の日本に求められているはずです。むろん、大人達は一人一人がそれを実践しなければならないのです。しかし行政が大きな力でそれに反するやり方を強行しては、全ての個人の努力は一瞬のうちに無駄になります。

動物愛護の活動は、行政の立ち後れや無関心のせいで、個人やボランティア団体の努力によってのみ行なわれているかに思える現在の日本です。世界に冠たる経済大国がいつまでも世界のオピニオンリーダーになり得ないのは、この事に象徴されるような「血の通わない」行政の仕組みのせいではありませんか?

捨て猫を増やさない為の指導、避妊の奨励と行政からの補助、そして野生動物たちとの共存・・・その為の努力を後回しにして、今回のような「邪魔者は始末する」ともとれる短絡的な措置が堂々ととられる国家は、空恐ろしい気がします。それは選民意識にも繋がるものです。

私達は小さな存在の一個人でしかありませんが、インターネットを通じて、全国に、そして世界に呼びかけて行く事は出来ます。環境や人間も含めた全ての生物に優しい日本を目指して、行政はもう少し早くから手を打つべきだったのではありませんか?

絶滅危惧種の保護に関しては、他の生き物を単に犠牲にする事ではないもう少しきめ細やかな代替措置が考えられるはずです。命を犠牲にする決定が、かくも簡単になされてはならない事だと思います。このまま捕獲と殺処分を続ける事を認めないで頂きたいと切にお願い申し上げます。

先ずは、この措置を広く全国に知って貰う為、私達個人のネットワークを利用していきたいと思います。動物愛護団体も反対行動を開始しているようですが、ここ横浜の片隅でも、今回の沖縄県のやり方には注目している事を忘れないで頂きたいと思います。

この件は私個人のホームページでも情報を掲載致しましたし、大袈裟に申し上げているのではなく、全国いや全世界が注目しています。

今や個人サイトのネットワークは相当な早さで広範囲に、しかも生の情報を容赦なく伝える手段に成熟しつつあります。

命ある生き物をゴミのように片付けようとする短絡思考に、天下の行政機関が陥らないで頂きたいと切に願います。

2002年1月17日

横浜市港北区日吉本町(以下省略、送信分には明記)
川口 一惠

沖縄県環境情報HPhttp://www.pref.okinawa.jp/okinawa_kankyo/