(天国に行った動物たち)

No.13 ルルちゃん




ルルちゃんのママ、ひろこ・グレースケリーは
SOSたぬき君改め幸太くんの里親さんの実のお姉ちゃんです。
ひろこさんからのお頼りで、ルルちゃんをご紹介します。

その子の名前はルルといいます。

去年の春に我が家に「かい」がきて、寒くなってから去勢もしたのに、いつまでも発情したようになくので、遊び相手の友達をもらってこようと病院行った時に保護されてる子達を見せてもらいました。

「こんなこもいるんですよ」と看護士さんが連れてきてくれたのがルルでした。

目もあいてない状態で側溝に落ちていたところを保護されたそうです。スタッフが交代で連れ帰り 授乳離乳食などの世話をしてもらってなんとか大きくなったそうです。小さいころはずっとスタッフのポケットに入っている甘えんぼさんだったそうです。

ルルは 保護された時点で眼球が破裂しており、右目は摘出でした。左目も膜がはって 見えてないだろうということでした。他にもたくさんの仔猫がいました。でも私たちはルルを選んだんです。むつの家にはもうあらたがいて盲目であることがハンデにならないことはわかっていました。他の子達はきっと里親が見つかってもわざわざこの子をもらっていってくれる人はいないだろうと 私たちはルルを選んだんです。

私が出会ったのが 生後3ヶ月のころ。でも片手に乗るほどの大きさしかなかったんです。よく吐くと言われました。なので成長がおそいんだと説明されました。きっとうちにきて家の中お兄ちゃんたちと走り回ったら すぐ元気になって大きくなると思ってました。初めての女の子(ポロンはうちにきたときもうおおきかったんです。)むつと息子と「姫」と呼んでかわいがりました。猫たちも結構すんなり受け入れてくれました。うちにきてからもよく吐きました。でも 見えないなりに元気に遊んでました。ポロンやかいになめてもらったり さすけと団子になってたりかわいい子でした。

吐くことについて 先生に詳しい検査をしたいので一度つれてきてくださいといわれても、何の疑いもなく預けました。その結果 「巨大食道症」。きいたことのない名前です。簡単に言うと食べたものが胃に流れ込まないで食道にたまってしまう病気です。胃に入らないので すぐにはいてしまうんです。食事は胃に入りやすいように立った姿勢で流動食になります。一度にたくさん食べられないので、1日に4回くらいあげないといけません。

往診にきてくれた先生が「こんな病気なんで・・・」といわれましたが、すでに我が家にきて2週間、「もううちの子です。手放せません。」先生はできる限りのフォローはしますといってくれました。同じ病気を克服した猫さんの飼い主から立ち食器を譲ってもらい、完治はしなくても元気になると信じてました。目が見えないのに 私がキッチンに行くとなぜか必ずついてきました。ご飯の食器をたたくとどこにいても走ってきました。かいと一番仲良しでいつも一緒にいました。先生も 何かあるとすぐ様子を見にきてくれ 治療費もだいぶ助けてもらいました。

相変わらず 吐くし 粗相はするし、ほんとに問題児でしたけどやっぱり「姫」でした。お正月を過ぎ 少し食べが悪くなったなぁ と思っていたら むつに「ちいさくなってない?」って言われました。でも元気に遊んでたんです。たち食いをはじめて吐く回数も減り、下痢もなかったんです。

2月の金曜日の夜 いきなりルルが吐き出したんです。呼吸が荒くなって鼻からもはいたものが出てきます。先生に電話しようにも夜中です。夜間救急も考えましたが移動の間みてることができないので、朝までがんばってと一晩中ついてました。鼻から出る汁をすってやり、口をふいてやり、声をかけてなでてやることしかできませんでした。「がんばって ルル。もうちょっとしたら先生に電話してあげるからね。」

ふと うとうとしてしまって はっと目がさめると ルルの呼吸がありません。早朝にもかかわらず 先生の携帯に電話して「ルルが息してないの。鼓動もわからない。」となきながら訴えました。人工呼吸と心臓マッサージの方法を聞いてしばらく続けました。でも だめでした。呼吸することも心臓が動くこともありませんでした。ルルは 私の手の中で虹の橋を渡っていってしまいました。

ルルは 私がずっとついていられるよう土曜日に天国にいってくれました。最後までやさしい子でした。うちにきて3ヶ月 たった6ヶ月の命でした。先生への電話でおきてきた息子も ずっとついててくれました。「もうだめだね」といったとき 彼が声をあげて泣きました。たくま ごめんね ルルを助けてやれなかった。

彼女は幸せだったのかしら。私が もうちょっと気をつけてあげていたら ルルはもうちょっと生きていられたんじゃないか。あそこでうたたねしなければ。後悔はいっぱいあります。ファンヒーターの前がお気に入りでした。見えないのに一生懸命走ってました。いっぱいご飯も食べました。幸せだったと信じたいです。ルルは いまでも我が家の姫です。そんな一生懸命生きたルルのことを 私たちは忘れないとおもいます。
 
もうすぐ ルルがいってしまって 1年になります。いつも体重をはかっていた籠やお気に入りのおもちゃと天国にいったルルのお骨は 今もリビングでお兄ちゃんたちが走り回ってるのを見ています。


memorial index へ戻る

『CAT'S EYES & CAT'S HANDS』インデックスへ戻る