グリコちゃんの保護主さんからのメールを
ここでご紹介致します。

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2002年1月17日


長らくSOSとして掲載されていたグリコは2月に新しい家族の元へ旅立つ事が正式に決まりました。川口さんがHPに掲載してくれた事、常にグリコを心配して下さっていた事、細やかな御心遣い、改めて御礼申し上げます。本当に有り難うございました。そしてこれから先の事は、途絶えておりましたグリコ通信のその後として載せて頂きましたら幸いです。

先住猫モモに2回目のワクチンを接種した後、私はグリコをモモを一緒に飼ってみようと思いました。主治医のお話ではワクチンがウィルスを防ぐ確立は80%位だという事です。これを高いとみるか低いと見るかは人それぞれですが、私は高い数値だと思います。

モモの体内には微弱ながら一度ウィルスが入っています(擬陽性の状態)。陰転化したとはいえ、年老いて免疫が弱った時にウィルスが活性化する可能性はあるそうです。

陽性のグリコと、ウィルスが体内に潜む可能性のあるモモ。それなら2匹一緒に白血病と立ち向かおう、そう思ったのです。そうして今までケージ越しだった2匹を一緒の部屋へ入れてみました。結果はモモがグリコに飛び掛かり取っ組み合いのケンカ。まだ若くしかもメス同士ですからその内仲良くなれるだろうとその時は思っていました。

けれど、1ヶ月以上経っても2匹は一向に仲良くなりません。それどころかケンカの度合いは激しさを増してきました。グリコを部屋に入れるとモモは眼を見開きじっと視線を外しません。そして飛び掛かって喉元や首に噛み付きグリコも本気で応戦するのです。モモが手を出さなければ良いのですが、言い聞かせても聞くものではありません。

年末年始は私がずっと側についていられるので、2匹がお互いに仲良くなれる最高のチャンスです。しかし残念ながら2匹が仲良くなる事はありませんでした。特にモモは瞳孔が開きっぱなしで、人が触ろうとしただけで怒り出す始末。

これ以上このままの生活を続けるのは決して良い事ではありません。私は2匹を一緒にする事を断念せざるをえませんでした。部屋へ出してもらい甘え放題だった事でグリコは余計人恋しさが募っています。それなのにまた狭い部屋へ戻すしかないのでしょうか。

「グリコだけを可愛がってくれる人を探そう」改めてそう決意しました。心を新たに、会う知人・友人に全てに協力をお願いし、インターネットの里親掲示板多数に改めて掲載をしました。(実はそれまでは自宅にPCがなく、画像の知直接添付が出来なかったのです。年末に購入したPCが非常に役に立ちました。)

そんな中、掲載したばかりの掲示板を見てグリコを里子に迎えたいというメールがついに来たのです。初めは目を疑いました。今まで1件の問い合わせすら無かったのですから、俄かには信じる事ができませんでした。「この子をぜひ」「完全室内飼いで生涯可愛がりたい」…夢にまで見た言葉でした。

けれど、一抹の不安が頭を過りました。白血病の事も理解して下さっているのか? もちろん全ての掲示板に「白血病陽性」と記入しておきましたが、見落としている場合もあるかもしれません。改めて白血病についての説明とグリコがそのキャリアである事、断る場合も気にしないで欲しい旨メールをしました。

すると、やはり先方は見落としておられたそうなのです。しかしインターネットでご自分でも調べて下さり、その上でグリコを家族に迎えて下さると言って下さいました。

その時頂いたメールを一部引用させて頂きます。

「生き物として生まれたからには、寿命があるのは道理で、それが何によるかは運命でしかなく、前向きに受け止めていきたいと思います。」

本当に素晴らしい方にめぐり合えました。この方ならグリコは幸せになれる事でしょう。そして2月にこちらからグリコをお届けする事が決まりました。まだ旅立ちまで半月以上、それまでにやる事はたくさんあります。お嫁入り道具として持たせたいものもありますし、里親さんに出来るだけグリコの様子を伝える事も。そして何より残り少ないグリコとの時間を大切に過ごしたいと思います。

ようやくここまで来る事ができました。白血病キャリアで大人猫というハンデをも乗り越えて、グリコの希望の道がここに確かに存在しています。

この場を借り今まで私を支えて下さった皆様に御礼申し上げます。たくさんの情報を教えて下さり、折に触れて応援して頂いた事、その度にどれだけ私が助けられた事でしょう。独りではないという事がこんなに心強いものだったという事を初めて知りました。

本当に、本当に有り難うございました。



2002年2月20日


こんばんは、マリリン様。日々の生活は少し落ち着いてきましたでしょうか?本当にお疲れ様でした、、、良くここまで頑張って来られたと思います。慌しさの中、アインちゃん始め猫達も良く頑張ってくれましたね。5ニャン達にも、「グリコーゲン純子が褒めていたよ」と伝えてあげて下さいませ!しばらくは多くの雑事がある事と思いますが、ご無理はなさらないで下さいね。。。

(プライベートな内容なので一部削除:川口)

2/3、東京のSさんの所へグリコを届ける日。出発前に病院へ寄り、今までの御礼と挨拶、そして最後の健康診断を行いました。体重は保護した時の2.2キロから倍近く増えて4キロ、健康状態も問題ありません。お世話になった先生方に、今日里親さんに届ける事を伝えると、「良かったですね、良く頑張りましたね。」との言葉を頂きました。ここにもグリコを思ってくれた人達がいます、グリコは幸せな猫ですね。

同じ関東圏内とはいえ長時間車での移動は大変なストレスだったと思いますが、グリコは大人しく我慢してくれました。せめて家に着く迄グリコを撫でてあげる事、それだけが私に出来る精一杯の事でした。一言も鳴かず、全て理解しているかの様なグリコ。大丈夫、心配いらないんだよ。これから幸せになりに行くんだからね。。。

そんな私達をSさんは暖かく迎えて下さいました。優しく名前を呼ばれてキャリーバックから出してもらうと、すぐに家の探検を始めたグリコ。さすがに最初は物陰に隠れてしまうかな、と予想していたのですが、そんな事は全くありませんでした。ひとしきり探検した後、グリコは早速Sさんの膝の上に抱っこしてもらってくつろいでいます。この家族ならグリコは幸せに暮らせる、、、そう確信した瞬間でした。

*その時の写真を添付致します。グリコったらなんだかとってもエラそうでしょ?

家に帰ってきても、「お帰り」と擦り寄って来るグリコはもういません。肩に乗ってグルグル甘える声も、ビロードの様な短毛も、ここにはありません。たくさんたくさん幸せになるんだよ、グリコ。。。

そんな事を思っていた私に、そっと何かが触れました。甘え下手な我が家の先住猫のモモが、膝に手をかけて私の顔をじっと見つめています。そうだね、モモ。 おまえも良く頑張ったね。大好きだよ、モモ。そっと撫でてあげると嬉しそうに目を細めて膝に乗って丸くなりました。おいおい、こんなに素直に膝に乗るのなんて生まれて初めてじゃないの。今しばらくはモモの心のケアに専念しなくちゃいけないな、と新たな目標が出来ました。


(その後のグリコ)
大丈夫そうに見えていましたが、届けたその日はゴハンを食べなかったそうです。けれど、次の日からはゴハンも食べてコタツを独り占めしてるとの事です。「ぜひ名前を付けてあげてください」と申し上げていたところ、改めて「グリコ」として家族に迎えて頂きました。Sさんの小さなお嬢様は「グリグリ」と呼んで下さっているそうです。 微笑ましいですね!グリコとの2ショット写真を撮って送って下さる予定ですので、私も楽しみにしています。

私はこれからもグリコを見守り続けて行きたいと思います。

以上、グリコの近況報告でした。

グリコーゲン・純子より


新しいお家でくつろぐグリコちゃんの写真が届いております。
とっても幸せそうですね・・・(2002年3月)


           


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